2018年度(第31回)社会福祉士国家試験解説 第25問 福祉避難所の確保・運営ガイドライン

25/150問目

さて、25問目です。社会福祉士国家試験は150問なので、これで全体の1/6まできました。ここまで来るのに一ケ月かかっているので、このペースだと全部終わるのに半年かかりますね・・・10月くらいでしょうか。もっとも、今は公認心理師国試の勉強の傍らだということもありますが、やはりあれこれ手を広げすぎたかな、という感じですね(笑い)

しかし、この「国試解説しながら受験対策」作戦は、効果的だと思います。また、更に申し上げるとしっかり対策しようとすると、これくらいの機関はかかってしまうというのも事実かと思いますし、しっかりと記憶の定着をはかるような学習は、時間がかかるものです。記憶に関しては、公認心理師のカリキュラムで大きく関わりますし、社会福祉士でも問われる内容ですよね。来年受験予定の人は、早め早めに対策していった方が良いと思います。

問題25

 「福祉避難所の確保・運営ガイドライン」(内閣府)に基づく,災害時の福祉ニーズへの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。


1 福祉避難所に避難してきた「要配慮者」は,原則として病院に移送する。
2 福祉避難所には,ボランティアを配置せず,専門的人材を配置することとされている。
3 「要配慮者」への在宅福祉サービスの提供は,福祉避難所への避難中は停止する。
4 福祉避難所は,一般の避難所と同じ敷地内に開設することが必要とされている。
5 福祉避難所での速やかな対応を実現するために,平常時から「要配慮者」に関する情報の管理や共有の体制を整備しておく。
(注) 「要配慮者」とは,高齢者,障害者,乳幼児その他の特に配慮を要する者をいう。


引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

普通の人権感覚、常識があれば解ける問題なのでは。

この問題を読んで、「福祉避難所というものについて、調べて覚えよう!」と思われた方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

今年の試験の特徴として、以前にも触れたとおり教科書的な学習だけではなく、現在の社会情勢などを問うてくる問題が多いと思います。この問題も、やはり震災からの復興であるとか、災害対策という視点で服し避難所が出題されていますし、今後起こりうる南海トラフのことなども、しっかりおさえておく必要が有ります。そのためには、教科書に書いてあることをひたすら詰め込むだけではなく、まさに人間力が試されるような内容となっているのでは無いでしょうか。

”そんなこと言ってる場合か?”で、この問題は全て解決

例によって、この問題は”最も適切なもの”を選ぶ問題です。国試受けられる方の中には、実際に被災された経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。緊急事態に、”そんなことより、命を守る”のが最優先、というのが避難所の役割ですよね。そういった視点から見れば、自ずと答えはわかる問題かと思います。

1 福祉避難所に避難してきた「要配慮者」は,原則として病院に移送する。→大震災で病院の機能が止まったらどうするのでしょうか?
2 福祉避難所には,ボランティアを配置せず,専門的人材を配置することとされている。 →専門的人材の確保ができなかったらどうするのでしょうか?
3 「要配慮者」への在宅福祉サービスの提供は,福祉避難所への避難中は停止する。 →停止する合理的理由があるのでしょうか?
4 福祉避難所は,一般の避難所と同じ敷地内に開設することが必要とされている。 →同じ敷地内に開設しなくてはならない合理的理由は?
5 福祉避難所での速やかな対応を実現するために,平常時から「要配慮者」に関する情報の管理や共有の体制を整備しておく。 →まあ無難な内容か。

映画:星に語りてを是非ご覧ください

震災と、障害のある人を扱った映画「星に語りて」を先日視聴いたしました。考えさせられる映画です。全国で上映会が随時されていますので、障害分野に興味をお持ちの方も、そうで無い方も是非ご覧になってはいかがでしょうか。

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