2018年度(第31回)社会福祉士国家試験解説 第17問 近代社会の特質

問題17

近代社会の特質の一つとして,出自や性別などの属性ではなく個人の教育達成や職業選択によって,流動的に社会移動するようになることが指摘できる。このことを示す用語として,最も適切なものを1 つ選びなさい。


1 民主主義
2 業績主義
3 産業化
4 合理化
5 機能分化


引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

”社会移動”の意味を正しく捉えられるかがポイント!

この問題が正答できるかは、”問題文に書いてある内容が正しく理解できたか”ということにかかっていると思います。その中でもポイントは、”社会移動”と言う言葉だと思います。何故かというと、私は当初よくわからずこの問題は間違えました(笑)。

社会移動については、コトバンクをご一読ください。”社会的地位の移動”を意味しています。それを踏まえて、問題文をもう少しかみ砕くと、下記のようになります。

”出自(どんな家系か)とか、性別ということではなく、個人の努力等によって社会的地位が変動する。すなわち学業成績が良かったりして、いいとこの会社に入ったりできれば、良い地位を獲得することができる社会。”

ちょっとかみ砕きすぎましたでしょうか・・・。最も適切なものは、2の業績主義ですね。他の選択肢も、若干かすってたりと言うところがあるかも知れませんが、”最も適切”という視点を持つのは以前にも触れたようにとても重要です。

社会福祉士としての視点もこの機会に再確認してみましょう

さて、現代日本は、上記のような社会と言えるのでしょうか。格差が拡大し、貧困の連鎖が起きているという報道をご覧になったことも有るのでは無いのでしょうか。貧困家庭においてはじゅうぶんな教育が受けられず、貧困層はずっと貧困のままという、格差の固定化が起こっていると言われています。教育ローンの問題もありますよね。

社会福祉士国試を解いてみて思うのが、比較的最近の時事的な内容が反映されていると思います。試験対策という意味でもそうですが、専門職として生きていくためにも、日々のニュースに敏感になる、ということはとても大事だと思います。新聞などに日々目を通し、様々な話題に触れることが重要かと思います。

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