2018年度(第31回)社会福祉士国家試験解説 第16問 ジニ係数
問題16 ジニ係数に関する次の説明のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
1 値が大きいほど格差が大きいことを示す。
2 - 1 から+ 1 の値をとる。
3 同一労働同一賃金に関する指標である。
4 所得増減量を基に算出される。
5 所得分布全体に占める低所得層の比率を示す。
引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題
ジニ係数は必ず抑えておきましょう
問題63にも出てきます。ジニ係数は必ず理解しておきましょう。とはいったものの、こと試験対策という点では、細かいところまで覚える必要は無く、ポイントをしっかりおさえるべきです。
”ジニ係数=格差の指標”として使われることが多い
ジニ係数は所得と、その再配分後の格差を見るために使われることが多いですね。数字が大きいほど所得格差が大きい状態です。厚生労働省の調査HPは是非ご一読ください。平成26年調査を見てみると、所得格差は経年的に広がっているが、再配分によって、格差が縮小しているという調査結果になっています。
当初所得の格差拡大は、高齢者世帯の増加等、社会構造の変化によるもの・・・と厚労省は考えているそうです。なお、問題63のところでまた触れますが、”再配分後の”ジニ係数は増加の一途である、というのは引っかけで×です。格差は拡大していることは見つめつつ、社会保障といった制度で低所得者対策を行っているということはしっかり覚えておきましょう。正答は1です。