2018年度(第31回)社会福祉士国家試験解説 第15問 幸福度ランキング

問題15

次のうち,社会の福祉水準を測定する社会指標として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 失業率
2 GDP
3 消費者物価指数
4 幸福度指標
5 財政力指数


引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

”最も適切なもの”を選ぶ!

福祉水準・・・はどのように図れば良いのでしょうか? ”経済的な豊かさ”を連想するかも知れませんね。確かに、日本は2018年現在、GDP(国内総生産)でアメリカ、中国に続く世界第3位の経済大国です。しかし、福祉という観点からはどうでしょうか?飽食日本にありながら、餓死で亡くなる方がいる、ということが大きなニュースになりました。

社会福祉士の国家試験を眺めてみると、その設題は「正しいものを1つ選びなさい」「最も適切なものを選びなさい」「適切なものを2つ選びなさい」となっていることに気づきます。これはとても重要です!

経済的な豊かさは、福祉の充実には欠かせないが、より適切なのは?

確かに、日本は世界第3位のGDPということで、豊かな国と言えようかと思います。国民皆保険で、フリーアクセスの医療制度があり、保険証一枚あれば日本全国の医療機関で保険診療を受けることができますが、その裏付けとなるのは経済力あってのものでしょう。

しかしながら、これら5つの選択肢中”最も適切なものは?”と問うているわけです。確かにGDPが高い=豊かということで、福祉の水準をはかる指標となり得る部分は否定できないと思います。が、より適切なものとしては選択肢4の”幸福度指標”が挙げられるのでは無いでしょうか?

幸福度指標については、さらっとおさらいしておきましょう。

なお、この問題は”最も適切なもの”という問題文を見た時点で勘で選べるのでは無いかと思います。幸福度指標は、内閣府HPに詳細が掲載されていますので、さらっと読んで、他に学習リソース割けば良いかな、と思います。

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