2018年度(第31回)社会福祉士国家試験解説 第10問 記憶

問題10

記憶に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
1 手続き記憶とは,覚えた数個の数字を逆唱するときに用いられる記憶である。
2 感覚記憶とは,自転車に乗ったり楽器を演奏したりするときの技能に関する記憶である。
3 展望的記憶とは,「いつ」,「どこで」,「何をしたか」というような,個人の経験に関する記憶である。
4 エピソード記憶とは,「明日の3 時に友人と会う」というような,将来の予定や約束に関する記憶である。
5 意味記憶とは,「日本の都道府県の数は47である」というような,一般的な知識に関する記憶である。

引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

記憶の保持時間の種類をまず覚える。長期記憶 短期記憶

短期記憶、長期記憶。読んで字のごとしですね。短期間で忘れてしまう記憶が短期記憶。長期にわたって保持している記憶が長期記憶です。例えばかけ算の九九。5×5=25というのを、小学校2年の時に呪文のように唱えて覚えた経験のあるかたは多いのでは無いでしょうか?このように、短期記憶を繰り返し繰り返し覚えようとして、長期記憶へと転送することを、リハーサルと言います。イメージがつきましたでしょうか?

短期記憶の一種 感覚記憶

感覚記憶は、短期記憶の一種です。道を歩いていて、風景やすれ違う人波は、超短期的に記憶には残りますが、すぐに忘れ去っていきます。これが感覚記憶です。

長期記憶の種類

長期記憶は、長期間にわたって保持される記憶だと先ほど書きました。これをさらに細分化していくと、エピソード記憶、手続き記憶、意味記憶などがあります。

エピソード記憶は、自分が過去に体験した内容

エピソード記憶は、過去に体験した記憶です。例えば、ぬれた本を乾かそうとして電子レンジに掛けたら、火事になりかけた、など・・・これは私のくだらない実体験ですが、こういう強烈な経験はなかなか忘れないですね(笑)当時はかなり焦りましたが・・・。これがエピソード記憶です。選択肢4は、将来○○さんに会う、というような将来の見通しですから×ですね。

手続き記憶は、自転車の乗り方が代表例

手続き記憶は、体感することによって得られる記憶というとわかりやすいでしょうか。代表例としてよく挙げられるのが自転車の運転ですね。最初は全然自転車に乗れませんが、練習するうちにそのうち皆さん乗れるようになりますよね。そして、一度会得したバランス感覚は体が覚えてしまい、忘れないですよね。選択肢1とは全く内容が違いますね。これは短期記憶の説明です。誤りです。

意味記憶は、学校での学習等、実体験に基づかないインプットによって得られる記憶

意味記憶の説明はなかなか難しいですが、先ほどの九九が理解し安いでしょうか。小学2年で呪文のように九九を覚えますよね。このように、実体験に基づかない、無理矢理(?)インプットして覚えるのが意味記憶です。電子レンジで本を乾かすと、燃えるかも知れないから危ない、というのは、今この記事を読んだだけの人は、「ふーん」と聞き流してしまうかと思いますが、実体験で強烈な体験は忘れにくいですね。意味記憶を長期記憶として定着させるのは難しいことは、受験勉強されている方にはよくわかるかと思います。選択肢5は、正答です。

展望的記憶は、将来の記憶

未来の記憶・・・なんのことか、と思われるかも知れませんが、例えば未来の「約束」などをイメージしてみてください。「来週の日曜日、17時に東京駅で待ち合わせ」というような予定があるとします。これを忘れないように皆さんはどうしますか。覚えていられる人も居るでしょうし、忘れないようにメモや予定表を私用する人も多いのでは無いでしょうか。「記憶」というと過去のものというイメージを持ちがちですが、このような「未来」の予定なども記憶の一種で、これが展望的記憶です。選択肢3は、エピソード記憶の説明です。選択肢4が、展望的記憶ですね。

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