2018年度(第31回)社会福祉士国家試験解説 第2問 人体の各器官の構造と機能

問題2

人体の各器官の構造と機能に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
1 副交感神経は,消化管の運動を亢進する。
2 脳幹は,上部から延髄・中脳・橋の順で並んでいる。
3 大脳の側頭葉は,視覚に関わる。
4 脊髄神経は,中枢神経である。
5 三半規管は,外耳と中耳の境目に位置する。


引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題 

交感神経と副交感神経の役割は、あらゆる試験に共通のポイント!

さて2問目です。

交感神経と副交感神経については、あらゆる国家試験で問われます。公認心理師の現任者講習会でも、医師による講義で触れられていました。

この社会福祉士だけでなく、例えば衛生管理者でも問われてくる内容ですし、覚えておくととても便利です。ここがわかっていれば、この問題はボーナス問題ですね。即決で1が正答だとわかります。

交感神経は、狩猟の際に優位

先述の、公認心理師現任者講習会の時に、講義で出てきた話です。狩猟=交感神経と覚えると覚えやすいです。すなわち、狩猟をする緊張状態=興奮して血圧が上がる、瞳孔をひらく、消化などしている場合ではないよ。副交感神経優位となるのはその逆。すなわち血圧が下がり、消化をする状態となります。

選択肢1の、「消化管の運動を亢進する」は全くその通りです。他の選択肢のことは忘れてしまって良いので、捨てる部分としっかり覚えるポイントのメリハリを付けるのが、試験攻略の鍵ですね。

ちなみに、リラックスしている時は副交感神経優位、という覚え方をされる方も多いかと思います。私自身も、そのイメージもっています。しかし、ここの落とし穴(?)は、まさにこの問題で問われている「リラックスしているときに消化管運動は亢進するか?」「リラックスしているときに瞳孔は拡大するのか?収縮するのか?」というのは、イメージがつきにくいというのが私の個人的な感想です。

拮抗する2つの項目を覚えるポイント:片方を徹底的に覚える

交感神経と副交感神経のように、拮抗する二項目を覚える場面は、試験の中でまま有ります。他にも、明順応と暗順応など・・・だいたい試験によく出るんですよね。理由は、やはりみんな苦手だからです。よって、うまく攻略できれば得点源にできるとも言えます。

攻略のポイントは、シンプルで、片方を徹底的に覚えるということです。交感神経を覚えれば、副交感神経はその真逆です。交感神経をとにかくしっかり覚えさえすれば、いつ問われても点数がとれる問題になりますので、お勧めします!

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