公認心理師 現任者講習会 一日目

現任者講習会に参加しました!

昨日予告した通り、現任者講習会の状況をご報告いたします。

参加者は900人ということで、3フロアに分かれての受講です。単純に3で割ると各会場300人ですから、なかなかの規模です。会場内の写真は自粛しましたので、簡単に。3人掛けのテーブルで、講義形式の配列となっています。

講義にあたってはプロジェクタに映し出されたスライドを観ながら、という感じですが前方と後方の2ヶ所に画面が用意されています。これは正直座席による当たり外れが大きく、離れた席からは字が小さくてよく読めない状態だったのは残念です。

講義の進め方について テキストに準拠した講義と事例検討

講義は、事前に案内のあったテキストに基づいて行われます。受付時、持参のチェックは有りませんでしたから、無くても修了はできるかと思いますが、学習効果はガタ落ちになるかと思います。率直に言うと、講義はテキストを読んでるだけなので・・・・。

講習に参加するメリットは、事例検討で他の参加者と交流できること

講習は、一コマ90分を一日5コマ消化していきます。大別すると、講義に重点を置いたコマと、事例検討に重点を置いたコマで構成されています。

講義に重点を置いたコマ

講義に重点を置いたコマでは、基本的に1時間講義+30分振り返り(グループワーク)で進行します。講義は前述の通り、テキストに沿った形となります。講師は大学教員が努めていますが、あくまでテキスト準拠ということで、講師の主観・解釈等が入り込まないように配慮されているとされ、質疑も禁止されていました。グループワークは、同じテーブルの受講者(3人掛け)同士で、講義内容の振り返りを行うというスタイルでした。

事例検討に重点を置いたコマ

事例検討に重点を置いたコマでは、3件の事例を各30分かけて検討を行います。事例については限定的な情報が与えられる中で心理専門職としてどのようなアプローチができるのか?という内容で共通していると思います。基本的には多職種との連携や、関連当事者のアセスメント、必要で有れば児童相談所や地域包括支援センターといったリソースへの働きかけ(通告)などをしていく必要があるな、という内容ですね。

一日参加した感想

まず感じたのは、受講者のレベルが高いという事です。現任者講習会に参加される方々は既に一定の実務経験を有している方ということになりますが、やはり着眼点などが実践的で、具体的だと思います。参加者の実務経験も幅が広いですね。精神科領域での勤務経験がある方、スクールカウンセラー等々・・・。

高齢分野の経験は貴重

逆に、高齢分野の方は数が少ないと思われます。講師もそのような事を話していました。本日の事例検討では認知症高齢者の事例が出てきましたが、講師を含め皆さん苦戦をされていました。本日の事例では、老老介護で主介護者の介護うつも疑われるような内容で、高齢者介護の現場やケアマネ研修ではよくみかけるような内容です。今後の高齢化進展にあたり、心理専門職としてのアプローチ、看取りにあたってのグリーフケアなどはより重要性を増すものと考えられます。

社会福祉士、保育士、介護支援専門員などの試験領域と内容が近い

現在社会福祉士の学習を同時並行して行っている身からすると、共通する部分が多々有ります。心理的なアプローチは実務にもかなり活かせるのでは無いか?と思います。来年以降の受験を、より多くの人に検討して貰いたいと思います。

講習会の内容について、また触れて参ります。

  • X

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です