2018年度(第31回)社会福祉士国家試験過去問解説 第112問 社会資源

問題112 相談援助における社会資源に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。


1 フォーマルな社会資源とは,私的な人間関係の中で提供されるものである。
2 社会資源の開発の方法として,ソーシャルアクションは不適切である。
3 社会資源の活用の目的は,ソーシャルワーカーの自己実現を図ることである。
4 クライエントにとっては,ソーシャルワーカーも社会資源である。
5 社会資源の活用に際しては,インフォーマルな社会資源の活用を優先する。

引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

社会資源は・・・ソーシャルワーカーの基本ですね

社会資源について。これも基本的な問題と言って良いのでは無いでしょうか。この問題を間違えるのは、さすがにマズいのでは無いかと思います。

4 クライエントにとっては,ソーシャルワーカーも社会資源である。

当然、これは正解ですよね。社会資源は、制度の他にも物的、人的資源などが挙げられますよね。クライエントにとってのソーシャルワーカーは、まさに社会資源の1つと言えます。私が会話の中で社会資源~という時は、医療機関や施設、制度、NPOなどのことが多いですかね・・・。社会資源の開発なども社会福祉士には期待されている役割です。

2 社会資源の開発の方法として,ソーシャルアクションは不適切である。

こちらは、全くの逆です。社会資源の開発の方法が、ソーシャルアクションですね。世論に訴える等して、社会資源を作っていくのがソーシャルアクションです。

3 社会資源の活用の目的は,ソーシャルワーカーの自己実現を図ることである。

これは、思わず選んでしまいそうな引っかけかでした(私だけでしょうか・・・)。ソーシャルワーカーではなく、クライエントの自己実現が正解です。

1 フォーマルな社会資源とは,私的な人間関係の中で提供されるものである。
5 社会資源の活用に際しては,インフォーマルな社会資源の活用を優先する。

フォーマルと、インフォーマルな資源についての選択肢です。フォーマル、とは制度化された資源ですね。例えば介護保険に規定されたサービス、通所介護(デイサービス)とか、訪問看護などが相当します。いっぽう、インフォーマルサービスと言えば、制度化されていない、ボランィアなどによるサービスとなります。選択肢1は、インフォーマルな社会資源の説明ですね。
選択肢5については、インフォーマルな社会資源を優先するというような減速はありません。

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