2018年度(第31回)社会福祉士国家試験過去問解説 第108問 マイクロ技法 「基本的かかわり技法」

問題108 次の記述のうち,アイビイ(Ivey, A.)のマイクロ技法の基礎となっている「基本的かかわり技法」として,最も適切なものを1 つ選びなさい。


1 クライエントにソーシャルワーカー自身の経験を開示する。
2 クライエントに活用可能な資源の情報を提供する。
3 クライエントに特定の行動を行うように指示する。
4 クライエントの言葉を言い換えてクライエントに返す。
5 クライエントの言葉で矛盾する点を指摘する。

引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

マイクロ技法について

マイクロ技法については、日本職業協会のHPがたいへんわかりやすかったので、ご紹介させていただきます。”マイクロ技法”という言葉は知らなくても、内容は学習済みという方は多いのでは無いかと思います。

この問題では、5つ示された選択肢の中で、「基本的かかわり技法」が1つ(正答)と、残りは「積極技法」です。

(2)かかわり技法

言語レベルの傾聴法である。クライエントの枠組みに沿ったものでなければならない。
具体的技法としては開かれた質問、閉ざされた質問、はげまし、いいかえ、要約、感情の反映、意味の反映などである。

引用: 日本職業協会のHP

4 クライエントの言葉を言い換えてクライエントに返す。

本選択肢が正解となります。 言い換えは、かかわり技法の内容になります。

不正解選択肢は、全て積極技法の内容

(3)積極技法

能動的にかかわりながら、相手の問題解決を促す技法である。
指示、論理的帰結、解釈、自己開示、情報提供、説明、教示、フィードバック、カウンセラーの発言の要約、焦点のあてかた、対決(矛盾、不一致)などである。

引用: 日本職業協会のHP

1 クライエントにソーシャルワーカー自身の経験を開示する。 →自己開示
2 クライエントに活用可能な資源の情報を提供する。 → 情報提供
3 クライエントに特定の行動を行うように指示する。 → 指示
5 クライエントの言葉で矛盾する点を指摘する。  → 対決(矛盾)

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