2018年度(第31回)社会福祉士国家試験過去問解説 第98問 「人-環境のソーシャルワーク実践」

問題98 ケンプ(Kemp, S.)らによる「人-環境のソーシャルワーク実践」に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。


1 環境を「知覚された環境」,「自然的・人工的・物理的環境」など5 種に分類した。
2 ソーシャルネットワークの活用に対し,一定の制限を加えた。
3 クライエントが抱える欠損の修正による問題解決に主眼を置いた。
4 クライエントの環境よりもクライエント自身のアセスメントを強調した。
5 支援者とクライエントは,それぞれ異なる基盤に存在するものと捉えた。


引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

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人名の問題ですが・・・国語力で攻略可能かも。

ケンプについての問題です。正直なところを言うと、よくわからなくて・・・調べてみました。

こちらの書籍の説明を見てみると、解答は推測ができました。

本書は、ソーシャルワーク実践において核心でありながらも長いあいだ無視されてきた次元、すなわち環境アセスメントと環境介入を取り扱っている。環境のアセスメントと介入の領域に対して、これまで系統的な関心はあまり払われてこなかった。さまざまな理由により、直接実践のアセスメントと変化のための方策の焦点は、「環境」よりも「人間」に多く向けられていた。本書ではこの不均衡の是正を試みる。個人・家族・小グループ・近隣にまでおよんで援助している多くのソーシャルワーカーに、環境を志向する実践の基本的な枠組みと、環境アセスメントと環境介入の実践的な指針を提示する。

引用:amazon

環境への介入を重視しているよ、ということのようです。さらに、教科書も調べてみました。

ケンプは54~55pにかけて記載があり、 環境を「知覚された環境」,「自然的・人工的・物理的環境」など5 種に分類しています。つまり、

  1 環境を「知覚された環境」,「自然的・人工的・物理的環境」など5 種に分類した。 

上記選択肢1が正答です。ただ、勘で当てようとすると、「5種」というところで引っかけてくる場合がありますので、迷うところでしたね。

その他選択肢も確認すると・・・

  2 ソーシャルネットワークの活用に対し,一定の制限を加えた。 
  4 クライエントの環境よりもクライエント自身のアセスメントを強調した。 

これは、ネガティブな内容で、 なんとなく 違うのでは・・・と感じることができるのでは無いでしょうか。

 5 支援者とクライエントは,それぞれ異なる基盤に存在するものと捉えた。 

また、これもソーシャルワーク実践としては、違和感を感じる中身だと思います。

 3 クライエントが抱える欠損の修正による問題解決に主眼を置いた。 

これはちょっと微妙かな・・・とも思いますが、書籍のタイトルである”環境”について言及がされていないですし、なんとなく除外かな・・・という感じですね。

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