2018年度(第31回)社会福祉士国家試験過去問解説 第87問 調査票の回収後の手続

問題87 調査票の回収後の手続に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。


1 調査票で記入者が回答していないところは,欠損値として数値を割り当てる必要はない。
2 回収した調査票が正確かどうかを確認する作業のことをコーディングという。
3 40 歳以上65 歳未満を対象とした調査で,40 歳代のみを対象とした質問項目の場合,50 歳以上の当該質問項目の回答は「非該当」として処理する。
4 複数の質問項目の組合せの論理的な矛盾は調査票作成時に確認するので,回収後に確認する必要はない。
5 入力ミス以外のはずれ値は,必ず除去しなければならない。


引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題

久々に(?)受験テクニック・国語力でそこそこいけそうな問題

 5 入力ミス以外のはずれ値は,必ず除去しなければならない。 

一つの例外も認めない、”必ず”が入った選択肢は、概ね誤りです。この選択肢もご多分にもれず、誤りですね。

ちなみに、はずれ値というのは極端におかしな値などを指します。平熱の体温45℃とか・・・・。こういった場合は、適切な値に変更するというケースもあり得るため、必ず除去、ではありません。

 4 複数の質問項目の組合せの論理的な矛盾は調査票作成時に確認するので,回収後に確認する必要はない。 

これも”なんとなく間違ってそうだな”、と文面から感じ取れそうですね。やっぱり誤りです。

  1 調査票で記入者が回答していないところは,欠損値として数値を割り当てる必要はない。 

これも同様、、断定的な表現は大体誤りですね。

コーディング=自由回答の記述にコードを割り当てる作業

 2 回収した調査票が正確かどうかを確認する作業のことをコーディングという。 

調査票が性格かどうか確認するのは、”エディティング”というようです。コーディングは、コード割り当て作業となりますので、あやまりです。

消去法で選択肢3が正答

  3 40 歳以上65 歳未満を対象とした調査で,40 歳代のみを対象とした質問項目の場合,50 歳以上の当該質問項目の回答は「非該当」として処理する。 

最終的に、消去法でこの選択肢が正答です。50歳以上のみを対象とするような設問であれば、直前の選択肢に”40歳代ですか? はい・いいえ”というような設問とし、はいと答えた人だけが次の設問を答える(それ以外は飛ばして貰う)というようなアンケートを見たことがある人も多いのでは無いでしょうか。インフルエンザ予防接種の問診票などで、女性の方のみに、妊娠の有無を尋ねるような。

そんなことをイメージすると、理解しやすいと思います。

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