2018年度(第31回)社会福祉士国家試験過去問解説 第92問 「ソーシャルワークのグローバル定義」(2014 年)
問題92 「ソーシャルワークのグローバル定義」(2014 年)に関する次の記述のうち,適切なものを2つ選びなさい。
1 定義は,各国および世界の各地域で展開してもよい。
2 中核となる原理の一つに画一性の尊重がある。
3 セラピーやカウンセリングを含めず実践する。
4 複数の学問分野をまたぎ,その境界を超えていく。
5 経済成長が社会開発の前提条件になるとされている。
(注) 「ソーシャルワークのグローバル定義」とは,2014 年7 月の国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)と国際ソーシャルワーク学校連盟(IASSW)の総会・合同会議で採択されたものを指す。
引用元: 第31回(平成30年度)社会福祉士国家試験 試験問題
選択肢を見るだけで解答できる問題か。原典も良い機会なので通読を薦めます。
「ソーシャルワークのグローバル定義」の原典を、一度読んでみることをオススメします。原典は、社会福祉士会のHPに掲載されています。解説、原典いずれもpdfでの掲載となっていますが、この問題の選択肢そのものが出てくるので、照らし合わせればすぐに解答を確認することができるでしょう。
さて、この問題ですが、”適切なものを2つ選びなさい”です。試験本番で見落としは致命傷になる場合が有りますので、しっかりと”2つ”というところに○をつけてから解答するクセを付けておくことをおすすめします。
さて、選択肢それぞれみていくと、これは違うな!というのがあぶり出されるのでは無いでしょうか。
2 中核となる原理の一つに画一性の尊重がある。
画一性を尊重、というのはグローバル化という言葉とは違和感がありませんか?
3 セラピーやカウンセリングを含めず実践する。
これも違和感が有りますよね。
5 経済成長が社会開発の前提条件になるとされている。
これもわざわざこんな事書くだろうか・・・
1 定義は,各国および世界の各地域で展開してもよい。 4 複数の学問分野をまたぎ,その境界を超えていく。
残るはこの2つですが、どう考えてもこれらの方がしっくり来そうですね。消去法で、正解です。
勘で正答を導き出す力はとても重要
ということで、解説らしい解説は無しで、1,4が正解。ただ、グローバル化は知ってないとマズい用語ですね。以前に触れたダイバーシティも含め、多様性、が今の社会の方向性だと思いますので、それに沿った解答をしていくことができれば、簡単に解答できるのでは無いでしょうか。